ビオチンの効果・役割
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ビタミンＢ群に属する栄養素のビオチンは、皮膚炎を治療することを目的にした実験で発見され、別名「皮膚のビタミン」とも呼ばれています。
わたしたちの体の中でのビオチンの役割は、糖質や脂質、たんぱく質の代謝にはたらきかけ、エネルギーを作り出す重要な役割を持っています。「皮膚のビタミン」という名の通り、ビオチンが体内で不足すると、皮膚炎はもちろん、抜け毛や白髪が多くなったり、無気力感や疲労感、食欲不振や吐き気を感じるという症状が起こります。
例えば、赤ちゃんはジュースやミルクが中心の生活なので、大人に比べて単調な食生活になりがちです。さらに、消化器官が未熟なために、体内でビオチンを作り出せないことがあり、体内のビオチンが不足していることがあるそうです。
特に、アレルギーなどで母乳や粉ミルクが使用できない赤ちゃんには、ビオチン不足が起こりやすく、おむつかぶれなどの肌トラブルが起きることがあります。その際にも、ビオチンを投与すると、症状が軽減するという報告がされています。
このようなことからビオチンは、わたしたちの身体の内側と外側を美しく、健康に保つ効果があると言えるでしょう。また最近では、ビオチンに血糖値を下げる効果があることがわかり、糖尿病の治療薬としての研究も進んでいます。